今月23日に北海道知床沖で乗客24人が乗船する小型旅客船の海難事故が発生したことを受け、石垣海上保安部は29日午前、管内で旅客船事業を行う㈱安栄観光と八重山観光フェリー㈱の2社へ安全指導を行った。
石垣海上保安部の職員らは、各社の船長と甲板員へ発航前点検や救命胴衣の付け方、避難口や避難経路のチェック、書類関係の確認などを実施した。
約15分間の安全指導を終え、安栄観光の上間健司船長は「安全管理の書類がすぐ出せるようにし、確認しながら徹底していきたい。何かあった時の客の避難口など、冷静に船長判断できるようにしていきたい。常時点検なども大切だと改めて感じた」と話した。
石垣海保交通課の山本一行課長は「浅瀬の確認などを十分に行い、安全への意識や関心を日頃から高め、気象状況をしっかりと見て、不安があれば取りやめるようにしてほしい。海上で事故などが発生したら、すぐに118番に連絡してを。救命胴衣の着用と、防水した携帯電話を常に持つようにしてください」と伝えた。