八重山保健所は21日、同保健所管内で過去最多となる85人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。直近1週間の感染者数も447人と過去最多を記録している。
県によると人口10万人当たりの感染者数も859・53人と県内の平均を大きく上回った。
今回、感染が確認されたのは男性40人、女性45人でうち84人が石垣市在住。残り1人は与那国町が、町内在住者と公表している。
年代別では、30代が15人と最多。次いで10代と40代が14人、20代が13人、10歳未満が12人、50代7人、60代5人、70代と80代が2人、90代が1人となった。
八重山病院には中等症3人、軽症4人、民間病院に軽症2人が入院しているほか、宿泊施設で37人、自宅で300人が療養している。入院調整中は191人となっている。
同保健所は保育園や学校、職場などで感染が確認されていることから、感染防止対策の徹底を呼び掛けている。
■市内小中12学級閉鎖
市教委は21日、石垣市立小中学校の6校、12学級で学級閉鎖となっていることを明らかにした。春休みに島をまたいだ移動があったことなどが影響し、新学期がスタートして以降、児童生徒の感染者が相次いでいるとみられる。
市教委によると、学級内での感染拡大の事例は見られていない。スポーツ少年団や部活動で感染が広がるケースが見られたことから、近く文書などを通して注意喚起を図っていくという。
現在、学級内に陽性者が出た場合は、従来の「濃厚接触者」ではなく、「接触者」としてクラス内の全児童生徒を対象にPCR検査を実施し、陰性確認後に授業を再開している。
市教委の担当者は「子どもたちの学びを止めないためにも、大人一人一人が感染対策し、通常の学校生活や市民生活をできるよう予防対策意識を高めてほしい」と促している。