2022年度がスタートした。各行政機関などでは、異動した職員が新たな部署で再始動した。学校では入学式があり、新入児童生徒、園児たちが新しい環境で学校生活の第一歩を踏み出した。希望に満ちた歩みだ▼もう一つ、大きな進路に向け、動きだしたのが竹富町長選。前町長の町発注公共工事を巡る官製談合、加重収賄容疑で逮捕、辞職を受け、竹富町の新たなかじ取り役を決める重要な選挙だ▼去る12日、告示され、届け出順に前町役場職員の前泊正人氏(44)と元竹富町議の那根操氏(70)の新人2人が立候補した。両陣営ともチャーター船を駆使し、精力的に町内各島を巡回、3400人余の有権者に政策の浸透、支持の拡大を図っている▼両候補とも、独自色を出し「新生竹富町」への思い、考えを訴えている。有権者の心にどの候補の訴えが響くのか、早くも14日から後半戦に突入し、17日に審判が下される▼一方、心配されるのが「第7波」と目されるコロナウイルスの流行。県内では13日発表で過去4番目に多い1656人の感染が確認された。若年層で感染が拡大しており過去最多の1826人を上回るのも時間の問題か▼県、国ともまん延防止等重点措置の発出には慎重だ。ゴールデンウイークを前に難しい判断となりそうだ。(下野宏一)
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