石垣市議会の平良秀之議長らは11日、県庁を訪れ、3月定例会で議決した意見書のうちGIGAスクール構想に関わる高校生1人1台端末購入と南ぬ島石垣空港駐車場への無料駐車時間設定を要請した。県教育委員会の半嶺満教育長は高校生の端末購入について今年度から始める補助制度を紹介した。無料駐車時間の設定について島袋善明土木建築部長が今年度中の実施に取り組む考えを示した。
端末については市議会は公費負担での貸与を要望したが、県は補助制度の導入を予定する。GIGAスクール構想で中学3年時に学習端末を利用した2022年度新入生を対象に端末を購入した場合に1万5000円を補助するもので、住民税非課税世帯の生徒には貸し出し用端末を準備する。
端末は、県教委が指定するインターネット上の販売サイトで3種類から選択できる仕組み。同サイトを利用すると、補助金額分が値引きされた価格で購入できる。同サイトでの販売は5月以降を予定する。
オンライン配信される教材や動画による家庭での学習については各校が実情に応じて対応することになる。
空港駐車場無料時間の設定で市議会は、那覇空港が入庫後30分以内の出庫を無料としている例を挙げ、速やかな対応を求めた。島袋部長は「今年度中に実施できるよう、前向きに取り組む」と答えた。県議会の赤嶺昇議長は「本島と離島で差があってはいけない。県執行部は速やかに対応すべきだ。県議会としても要求していく」と支援を約束した。