来年2月23日告示、3月2日投開票の石垣市長選は4日夜、県議と市議で構成する自民党石垣市支部(支部長・砂川利勝県議)の常任総務会で、現職の中山義隆氏(46)が文書で推薦を依頼したのに続き、市議会議長の伊良皆高信氏(53)も口頭で出馬したいとの意向を伝えた。これを受け、同支部は近日中に選考委員会を立ち上げ一本化することを決めた。総務会終了後、砂川利勝支部長が明らかにし、「一枚岩になるために選考委員会で一本化する」と強調した。
常任総務会は砂川県議の事務所で開かれ、砥板芳行氏を除く全議員が出席した。
砂川支部長によると、中山市長は「これからもより一層、与党議員との連携を深める」などの文言を盛り込んだ文書を提出、正式に推薦を依頼した。これに続き、伊良皆氏が名乗りを上げたという。近く正式に文書で申し入れる。
中山氏は「要請書を提出したので、あとは選考委員会の結論を待つだけ」と述べ、伊良皆氏は「支持者から出馬してほしいとの声がある。これを無視することもできず、出馬の意志を表明した」と説明、「一本化されれば挙党態勢でいく。決して分裂はしない」と続けた。
砂川支部長によると、一両日中に市議の推薦を受けて選考委のメンバーを決め、市議会12月定例会の会期(18日まで)内には結論を出したいという。「2人とも実績がある。互いが納得できる形で一本化して必ず(保守)政権を維持するという共通認識を全員で確認した」と述べた。
1人に絞り込んだ後、自民党沖縄第4選挙区支部(西銘恒三郎支部長)を通して県連に推薦を依頼する。