「やしの実流し~愛のココナツメッセージ~」が1日午前、鳩間島沖の海上で行われ、愛知県の渥美半島観光ビューローの関係者や、ヤシの実を購入した石垣市民、ミス八重山ら約30人がチャーター船の船上からヤシの実102個を海に流した。
ヤシの実流しは、「名も知らぬ 遠き島より 流れよる 椰子の実ひとつ」とうたわれる島崎藤村の叙情詩「椰子の実」を再現しようと同ビューロー(旧田原観光協会)が1988年から取り組み、今年で27回目を迎える。
出発式で中山義隆石垣市長は「ヤシの実が渥美半島に届くことを祈っている。この催しを通じ、今後も石垣市と渥美町の交流を続けていきたい」とあいさつ。
同ビューローの菰田敏則参事は「30回目を迎える際には大々的なイベントを行い、全国にこの取り組みをPRしたい」と述べた。
石垣市観光交流協会の高嶺良晴会長は「今回は初めて石垣市民もヤシの実を購入してイベントに参加した。多くのヤシの実が目的地に届くことを願っている」と期待した。