【与那国】町長選の投票日を目前に控えた6日、前西原武三氏=自民公認、公明推薦=、池間龍一氏(70)=無所属=、糸数健一氏(67)=同=の3陣営がラストスパートに入った。3氏は各集落でポイント演説で支持を呼び掛け、運動員が票固めを徹底している。3陣営は7日夕の打ち上げ式で5日間の選挙戦を締めくくる。
前西原氏は午前11時30分ごろ、JAおきなわ与那国支店近くでマイクを握った。自身が掲げる7つの政策やI・Uターン強化による人口増、東京直行便の誘致などを説明し「皆さんと、この島をつくっていく。熱い一票を」と訴えた。
池間氏は午後3時40分ごろ、久部良橋近くの高台で演説。まちづくりの理念や火葬場建設などを挙げ、「偏った行政運営の主な要因は利害関係。バランスのとれた思いやりがあるまちづくりをしたい」と呼び掛けた。
糸数氏は午前10時20分ごろ祖納の平和の塔近くで声を張り上げた。自衛隊の意義や人口増の必要性を強調し、現町政に「排除の倫理で逆らった者をつぶすことは許されない。島を良くするため、私の全てを町民にささげる」と訴えた。
7日の打ち上げ式は前西原陣営は午後7時から祖納の選対事務所、池間氏が午後6時から与那国民俗資料館駐車場、糸数氏は午後6時30分から祖納の崎原商店倉庫で行う。
台風9号が与那国町に接近しているが、町選管は熱帯低気圧に変わるとの予報から日程通り投開票を行う予定だ。