1日、夏の観光シーズン繁忙期となる8月を迎えた。南ぬ島石垣空港では本土直行便で多くの親子連れが来島、観光地や竹富町の島々へ渡り島旅を楽しんだ。8月1日は「観光の日」。石垣市、竹富町の観光関連団体は空港や港で観光客を歓迎、新型コロナウイルス感染拡大対策を呼び掛け、安全な旅をPRした。
同日午前9時過ぎ、羽田空港からの観光客らが石垣空港に到着。
石垣市観光協会青年部のメンバーは到着ロビーで歓迎。ちんすこうや黒糖、八重山の景色が写ったはがきなどの詰め合わせ3000セットを配布した。コロナ対策を求める観光メッセージも添付し、安全な旅行を呼び掛けた。
竹富町観光協会と竹富町商工会は、ユーグレナ石垣港離島ターミナルで「セーフティートラベルキャンペーン」を実施。同企画は観光客にPCR検査などでの陰性証明を求め、町のキャラクター「ピカリャ~」の「セーフティートラベルステッカー」を贈呈するもの。地元住民と観光客が安心・安全を確認し合う取り組みで、ステッカーは服やかばんなどに着用を促している。
町観光協会の担当者は「安心安全な旅で、島の人とも交流できるきっかけになれば」と願った。ステッカーは7~9日を除き、13日まで同ターミナルで配付。その後は町観光協、商工会で受け取れる。
家族4人で船に乗った千葉県の40代男性は2年連続で西表島へ。「子どもが昆虫や生物が好きなので、カニなどを見に行きたい」と笑顔。コロナ対策はマスク着用と、家族のみでの食事を挙げた。
市内のリゾートホテル関係者によると、8月の予約状況は稼働率5割ほどで、コロナ禍元年の前年より好調。県に発令されている緊急事態宣言も8月末まで延長されたが、大きなキャンセルは入っていない。
八重山ビジターズビューローの金城徹専務は来島する観光客について「東京五輪も無観客になり、行き場を失ったケースもあるのだろう」と分析。その上で「感染対策を互いにしないと、本島で起きていることが八重山でも起きかねない」と感染対策強化を呼び掛けた。