【与那国】3日告示8日投開票の町長選に立候補を予定している前町議会議長の前西原武三氏(67)=自民公認、公明推薦=、元議長の糸数健一氏(67)、元町議の池間龍一氏(70)の3氏は、政策資料配布や辻立ちでPRを続け、浸透を図っている。前西原氏は現職・外間守吉氏の政策など路線継承を訴え、糸数氏と池間氏は町政の刷新を強調する。3氏は告示以降、具体的な政策を掲げ、支持拡大を図る。三つ巴の町長選は1999年以来22年ぶり。
前西原氏は7月30日に総決起大会を実施。選挙のキャッチフレーズは「今こそ島に活力を」。政策には七つの基本方針を掲げる。具体的には▽耕作放棄地解消▽アイランドホテル与那国の早期再開を支援▽子育て包括支援センターの整備―などがある。
糸数氏は7月27日に総決起大会を行った。「与那国町の再生と創生」をキャッチフレーズに、七つの基本方針で選挙に臨む。政策は▽与那国空港滑走路の延長・拡張工事▽既存農家および新規栽培事業の奨励▽ワーケーションに対応可能なICT通信のインフラ整備―などがある。
池間氏は2日に総決起集会を実施。キャッチフレーズは「子や孫に安心安全な食料を安定して供給できる自然を残すため『エコで、ロハスで、スローなまちづくり』を目指します」。八つの基本政策から▽地産地消を定着させる▽バランスの取れた町政運営▽火葬場の建設に取り組む―などを掲げる。
告示日の出発式は、前西原陣営が祖納の後援会事務所で午前9時、糸数陣営が祖納の特設ステージで午前9時、池間陣営が与那国郵便局隣の駐車場で午前9時30分過ぎに行う。
同時執行される町議会議員補欠選挙には市成寿次氏(31)、阪口源太氏(44)が立候補を表明しており、1議席を2人が争う見通し。