石垣市特産品振興協同組合(宮城龍二理事長、37事業者)が南ぬ島石垣空港開港時に出店した石垣市特産品販売センターの空港店は、2013年度1年間で旧石垣空港店の4.18倍に当たる2億4140万円を売り上げたことが29日、分かった。旧空港店の12年度は5767万円だった。13年観光客数の増加率(32.2%増)を大幅に上回る販売実績。商品の開発やリニューアルなどで商品力を高めたことが、来店者の大幅増と売り上げ増につながったようだ。
公設市場2階の本店含む全店舗の売り上げは4億609万円と前年度の1.94倍。観光客数の増加により、本店の売り上げも1億5949万円で前年度から8.6%増となった。
空港店の品種別の販売実績をみると、12年度で全売り上げの40%を占めていた組合員以外の商品の割合が25%に縮小。自社製品の販売という目的の達成に大きく前進した。組合が位置づけている空港本店のPR機能がさらに高まりそうだ。
同組合は2014年度、新たに商品開発の一部を助成する事業を展開する。国や県などから補助を受けるには手続きが煩雑なため敬遠する組合員もいることから、組合独自の新商品開発支援制度を確立、新商品開発でさらなる販売促進につなげる考えだ。14年度は1社30万円を上限に5社を予定している。その他、特産品のカタログを作成し、新分野での販促にも取り組む。
宮城理事長は「入域客が増えているので新商品の開発が大事になる。ブランド力の高い商品を作るため、組合員の新商品開発を支援し、商品力をブラッシュアップしたい。カタログも作成してマーケティング力も上げていく」と意気込んでいる。