国連教育科学文化機関(ユネスコ)の第44回世界遺産委員会が16日、オンライン形式で開幕する。31日までの日程。日本政府が自然遺産に推薦している「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」(鹿児島、沖縄両県)は26日、文化遺産推薦の「北海道・北東北の縄文遺跡群」(北海道、青森、岩手、秋田各県)は27日にそれぞれ登録審査が行われる予定。
ユネスコの諮問機関はいずれの候補地についても「登録は適当」と勧告しており、正式な登録が期待される。
両方の推薦資産は、日本時間午後6時半~同10時に審査されると見られ、その後、世界遺産リストの登録にふさわしいか決議する。ユネスコが公表している日時は暫定で、審議の進捗状況により変更がある。
西表島を含む琉球が登録されれば、国内の自然遺産は屋久島、白神山地、知床、小笠原諸島に次いで5カ所目。2011年の小笠原諸島以来、10年ぶり。
世界遺産委は、193加盟国・地域の中から異なる地域や文化を代表するように選出された21カ国の委員国で構成。日本は委員国に含まれていない。
当初は議長国を務める中国の福建省福州市で昨年6~7月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期。対面開催を断念した。