64歳以下を対象にした石垣市の新型コロナワクチン接種予約受付が7日午前9時から始まった。午後7時現在で約5500人が予約を済ませた。スムーズに手続きを終えた市民がいる一方、予約開始時点で接種券が届いていない市民も。「不公平」「事前周知すべき」と不満の声が挙がった。
市は当初、5日午前9時から受付を開始する予定だったが、接種券を作製する工場からの出荷が3日遅延したことで予約開始を7日に延期させた。
市によると、接種券は5~7日までに対象者全員に郵送されたが、7日午前9時までに一部の市民に届いておらず、問い合わせが多数寄せられるなど混乱が生じた。
会社員の40代男性=大浜=は「会社に休みをもらって予定を組んでいたのに予約が入れられない。やり方に不公平さを感じる」と不満を吐露。
大阪府出身の50代男性=登野城=は「公平性を期すために予約受付開始日をもう1日遅らせるべきだったのでは。大きく言えば命の選別につながりかねない問題だ」と指摘した。
会社員の男性(36)=真栄里=は「当初の計画からころころ変わって混乱している。届いていない人がいると想定されるなら事前に周知すべきだった」と対応を疑問視した。
これを受け市は同日夕、同午前9時時点で接種券が届いていなかった対象者にも公平性が保たれるよう同午後6時から9・10・11日の予約が埋まった時間帯の枠を拡大して受け付ける救済措置を取ると公表、「一部配置が遅れてしまった方には心よりお詫び申し上げます」と陳謝した。
市は予約開始日を7日としたことについて取材に「システム上、接種開始日(9日)の2日前から予約を受け付ける必要があった」と説明した。
予約方法は高齢者接種と同様、インターネット予約とコールセンターで。市役所、市健康福祉センター、水道部、結い心センターでサポートデスクを設け、市職員が受け付けの対応も行っている。