八重山マンゴー研究会(西原章恵会長・22経営体)は6日、八重山合同庁舎で果実品評会を開き、会員や関係者がことしの八重山産マンゴーの出来や品質を評価した。生産農家の栽培技術向上を目的とした同品評会は今回で11回目。新型コロナウイルス感染拡大防止のため昨年に続き、恒例の一般投票は行わず、会員と関係者のみの試食、投票となった。
審査対象は石垣島産10点、西表島産3点のほか参考として糸満市、今帰仁村、農業研究センターの石垣支所と名護支所からそれぞれ1点の合わせて17点。
生産者の名前が伏せられた状態で机に並べられたマンゴーを会員と関係機関の担当者らが試食し▽香り▽甘さ▽酸味▽甘さと酸味のバランス▽濃厚さ▽なめらかさ(繊維の少なさ)―など九つの観点から評価。最もおいしいと感じた2点に投票した。
審査を終えた西原会長は「甲乙つけがたい出来の良さ。年々、品質が向上している。2カ月に1度開催する勉強会で情報交換などをしている成果が出て、高品質で均一な仕上がりとなっている。消費者のもとへ自信を持ってお届けできる」と語った。
同研究会事務局の八重山農林水産振興センター農業改良普及課によると、今期生産量の見込みは173㌧で例年なみとなっている。
品評会の結果は7月中に会員に報告される。