県が5日発表した2021年5月の八重山入域観光客数は、新型コロナウイルス発生前の19年5月比で69・8%(8万9667人)減の3万8743人となった。一方、同ウイルス禍で県外直行便が全て運休した前年同月比では600・9%(3万3215人)増、観光客が来島した全ての島で前年値を上回った。観光消費額推計は29・6億円。
5月は航空路線の減便規模縮小や、まん延防止等重点措置や緊急事態宣言による移動自粛の要請が一部地域であった。
同月は引き続き海外路線からの入域観光客がないため、入域者は全て国内路線。県外空路の入域観光客数は前年同月比で2万323人増えた。
路線別だと▽東京1万3088人▽大阪4548人▽名古屋2094人▽福岡593人―増と、全ての路線で増加。県内空路では▽那覇1万2195人▽宮古697人―増で、全体として1万2892人増加した。
前月比では24・8%(1万2766人)減少した。内訳は県外空路が34・2%(1万576人)減、県内空路10・6%(2190人)減となる。
島別の入域観光客数は▽石垣島3万8211人(対前年同月比709・3%)▽竹富島1万564人(同675・9%)▽西表東部3781人(同336・4%)▽同西部4839人(同434・8%)▽小浜島4222人(同343・3%)▽黒島1075人(同172・3%)▽波照間島2723人(904・7%)▽与那国島2149人(同481・8%)―など。
21年1~5月の入域観光客数累計は19万384人。前年同期間は27万6722人、19年は57万3921人だった。