西武の平良海馬(21)は1日のソフトバンク戦(福岡PayPayドーム)で九回に2番手として登板し、1回を2安打無失点に抑え、39試合連続無失点のプロ野球新記録を樹立した。2006年に藤川球児(阪神)が打ち立てた記録を15年ぶりに更新する快挙。開幕からの連続無失点記録も伸ばし続けている。連日連夜、活躍を続けるヒーローに地元も歓喜に沸いた。(9、10面に関連)
試合後、ヒーローインタビューで平良は「本当にうれしい。無失点で帰ってこれるようにいつもと同じ気持ちで行った。結構危なかったが(抑えられて)良かった」と振り返り、記録達成の要因については「運です」と語った。
ファンに向けて「応援してくれた全ての人に感謝したい。また一歩一歩頑張ります」と気持ちを切り替えた。
スコアボードに0を並べ続ける〝ミスターゼロ〟。次戦も無失点に抑えれば40試合の大台に乗る。前人未到の領域へと記録を伸ばす若き剛腕の勢いはとどまることを知らない。
平良海馬(たいら・かいま)1999年11月15日、石垣市新川生まれ。173㌢、100㌔。真喜良小―石垣中―八重山商工。真喜良サンウエーブで野球を始め、中学時代は八重山ポニーズで硬式野球に転向。八商工では高3の春で最速152㌔をマーク。18年にドラフト4位で西武に入団し2年目の19年に1軍デビュー。20年は54試合で33ホールド、防御率1・87の活躍で県勢初の新人王に輝いている。今季は主に抑えとして登板し11セーブを挙げている。13日に開幕から32試合連続無