人口規模がほぼ同じ自治体同士が、何らかの運動を15分以上継続した住民の参加率を競うスポーツイベント「チャレンジデー」(主催・笹川スポーツ財団)は28日、全国一斉に行われ、初参加の石垣市(4万8815人)は5度目の出場となる埼玉県秩父市(6万6857人)と対戦した。それぞれ1万3613人、4万5221人が参加し、参加率は27.9%、67.6%となり、秩父市に軍配。市は1週間、正面玄関ポールに秩父市の市旗を一週間掲げて敬意を表する。
チャレンジデーは、スポーツを習慣化するきっかけづくりや住民の健康づくり、地域の活性化などを目的とした住民参加型イベントで、石垣市は市民協働で健康づくりを推進しようと初挑戦。全国では64市43町11村がエントリーした。
この日の石垣市チャレンジデーは午前6時すぎ、中央運動公園陸上競技場で行われたオープニングイベントのラジオ体操・ウオーキングで実行委員長の中山義隆市長が「打倒、秩父市。打倒、メタボ。打倒、運動不足」と宣言して幕開け。
市のほか学校、スポーツクラブ、競技団体、事業所などもイベントを企画し、子どもからお年寄りまで多くの市民が爽やかな汗を流した。
市総合体育館はこの日、無料開放された。サブアリーナに設けられた「迷路」が子どもたちに大人気。同日午後5時からはメインアリーナでファイナルイベントがあり、参加者が軽スポーツを体験した。小学3年生と3歳の娘2人と来場した三島健児さん(45)=白保=は「雨が降ったときにこのように遊べるところがあるとうれしい」と話した。
最後は事業所から提供のあった賞品の抽選会や那覇往復航空券が当たるじゃんけんゲームに一喜一憂した。
市は、同日午前0時から午後9時までに運動した個人や団体から報告を受け、主催者に報告。午後10時すぎに結果が出た。
中山市長は「参加した市民に感謝したい」と述べ、「PR不足の感もあったが、秩父市の数字をみると、相当気合を入れてきたと思う。次回はどこと対戦するか分からないが、リベンジしたい」と雪辱を誓った。大得英信観光文化スポーツ局長は「チャレンジすることが大切。長寿県おきなわの復活と市民の健康保持のために良い事業だったと思う」と話した。