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4氏、手続きへず所管調査 竹富町議会

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 町議4人が所定の手続きなく所管事務調査を行ったとして、竹富町が同町議会(新田長男議長)に抗議文を提出していたことが11日までに分かった。4人は役場職員を同行させ、西表島で同調査同様の視察を行った。調査を呼び掛けた大久研一氏は責任を取り副議長を辞任、同行した三盛克美氏も総務財政委員長を辞任する考えを示した。

 町当局によると4人は4月16日、西表島の製糖宿舎と西表東部公園を視察。同島に出張中だった複数人の町職員を案内役としていた。当局が所管事務調査の有無を町議会事務局に確認したところ、同調査の予定はなかった。

 同町議会の総務財政委員会、経済委員会は3月定例会時に新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から6月定例会までの間、休会中の所管事務調査を中止している。同調査は地方自治法に基づいて行われ、通常だと各委員会で視察日程を決め、議長に申し出て受理される流れ。

 町当局は県のまん延防止等重点措置期間中で感染拡大が収まらないなか、所定の手続きなく調査を行ったとして4月21日付で新田長男議長に抗議文を提出した。

 町議会は11日午後に開かれた議員全員の協議会で抗議文への対応を検討。大久氏、三盛氏が引責する形で役職辞任を決めた。調査に同行した大浜修氏、宮良道子氏も謝罪した。

 大久氏は取材に対し「事務調査という意識はなかったが、所定の手続きをとってないのは認識が甘かった。職員、事務局、同僚議員に迷惑かけたことを深くおわびしたい。責任をとって副議長職を辞任する。今後は町民の福祉向上のため1議員として、議員の職責を全うしたい」と述べた。

 三盛氏は「役場の担当者から話を聞くことが所管事務調査の一つになると説明受け、私の行動が軽率だったと反省している。総務財政委員長を辞任する」と話した。

 新田議長は「町当局から議会に抗議文が出たのは初めてで大きな問題だ」と指摘。全員協議会では2氏の役職辞任が認められたという。議会では6月定例会中に大久氏の辞任を承認した後、副議長選挙になる予定。

 西大舛町長は抗議文について「時期も考慮した上で、所定の手続きを経た所管事務調査をしてほしい」とコメントを発表した。


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