JAおきなわ八重山支店女性部(金城美佐江部長、219人)は、農家の収入向上とフードロス解消を目指し、これまで生産調整や規格外として廃棄されたりして市場に出なかった野菜を活用しようと、手始めにゴーヤとオクラの冷凍加工に取り組んでいる。販売はゴーヤが6月20日の県の緊急事態宣言明け、オクラが7月からを予定する。
女性部ではこれまでにも規格外のパインやマンゴーを買い取り、カットして販売してきた。
今回は、味はまったく劣らないが、色や形、大きさが規格外で市場に並べられなかったり、生産調整で出荷されないゴーヤとオクラを生産農家から買い取り、きれいに洗った後、すぐに料理に使えるようにカット。
マイナス35度の急速冷凍で鮮度と栄養素をそのままに一気に凍らせ、真空パックで長期保存を可能としている。
ゴーヤはちゃんぷるー用を想定し、ある程度厚みを保って半月状にカット。オクラは、おひたし用の斜め切り、みそ汁などに使える輪切りの2種類。全て150㌘入りで、価格は180~200円程度を予定している。
旬が終わったころに店頭に並べることで一年中、島産のゴーヤとオクラが気軽に食べられるようになる。
金城部長は「一年中、おいしい野菜が手軽に食べられる。無駄になる野菜もなくなる。凍ったまま使えるので家事の手間が省け時短にもなる。これまでは廃棄されていた野菜を有効活用することでSDGsの推進にもつなげたい」と意気込みを話した。