【那覇】新型コロナウイルスの急拡大に伴い玉城デニー知事は3日、県庁で会見し、7~20日まで県立学校を休校することを発表した。市町村教育委員会にも小中学校の同様の措置を取るよう求める。県によると昨年6月以降、新型コロナ感染拡大に伴う休校措置を取るのは全国で初めて。(9面に関連)
休校中はオンライン等を活用して学びを保障する。部活動は中止とするが、九州大会出場校については高体連と調整中。26日開始予定の高校野球選手権沖縄大会の部活動については、20日までの中止を高野連に依頼する考え。
認可保育施設・こども園などの保育施設は医療従事者など仕事を休むことが難しい保護者を除き、臨時休園などの対応するよう市町村に求める。放課後児童クラブの午前中の開所の検討も依頼する。
7日から規模や場所にかかわらず、無観客やオンライン配信を除く全てのイベントの延期か中止を要請する。床面積1000平方㍍を超える大型商業施設や映画館などには5日から、土日の休業を求める。1000平方㍍以下の施設にも働きかける。
ホテルのラウンジなど特定客のみの飲食店も休業要請の対象に追加。多くの事業者の協力を得るため、7日以降に要請に応じる店舗も、協力金支給の対象とする。
2日の県の新型コロナ専門家会議では、これまでの流行で見られなかった10歳未満や10代への感染拡大で休校が必要との指摘があった。宣言による効果がみられないとして、さらなる強い措置が必要との意見で一致していた。
玉城知事は「医療提供体制は限界ギリギリのところにある。人と人との接触機会を極小化する必要がある」と強調、改めて感染予防対策を呼び掛けた。