沖縄気象台は2日、5月の沖縄地方の地域平均気温が、平年から1・9度高く、統計を開始した1946年以降で最高となったと発表した。
地域平均気温平年差は、石垣島や西表島、与那国島をはじめ県内7地点の気象要素の平年差を平均したもので、各地のことし5月の平均気温は最も高い石垣島で27・9度、次いで西表島の27・8度、与那国島の27・6度などと平年より1・6度から2・3度も高かった。
八重山は県内でも特に高くなり、3地点とも歴代1位で平均気温が平年値を2・0度から2・3度上回る暑い日が続いた。
気温が高くなった要因としては、上空の偏西風が蛇行して日本付近で平年より北を流れたことで梅雨前線が沖縄地方の北にある状況が続いたことと太平洋高気圧が発達したことで、沖縄地方が強い太平洋高気圧に覆われ晴れた日が続き、気温が高い状態が続いたことが挙げられる。
八重山地方は6月に入っても熱中症警戒アラートが発表されるなど蒸し暑い日が続いており、3日は波照間島の33・7度や西表島大原の32・5度など各地で最も暑い時期を上回る気温を記録した。
気象庁ではこまめな水分補給や適切なエアコンの使用などを呼び掛けている。