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石垣市 緊急事態、街や観光地閑散

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緊急宣言で閑散とするユーグレナモール。観光客の姿も少ない=24日午後

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため23日から沖縄県が国の緊急事態宣言に追加されたことで、石垣市内の繁華街や観光地が閑散とした。観光施設や居酒屋も臨時休業が相次ぐ。酒類提供店の休業に伴い、酒造所や酒販店は出荷が激減、苦境を迎えている。緊急事態宣言は6月20日まで。

 緊急事態宣言2日目の24日、美崎町の居酒屋前では臨時休業を伝える張り紙が掲示され、「酒類の提供を停止」するなど告示も。酒類の提供に制限がかかるのは、コロナ禍で初の事態だ。

 ある酒造所の経営者は「居酒屋への出荷は50%以上減る」と嘆く。昨年4~5月に発令された緊急宣言時と同じレベルの影響とみており「去年は2カ月間も注文がなかった。今回もそうなると思う」と経営危機を感じている。

 居酒屋休業は酒販店にも打撃を与える。ある事業所では、居酒屋に対する氷やノンアルコール飲料以外の酒類出荷がほぼ消えた。担当者は「売り上げで人件費をまかなえない。このままだと赤字が広がる」と懸念する。運転代行業者によると緊急事態宣言以降、繁華街・美崎町での需要が減少。ただ、知人宅で酒を飲む「宅飲み」が増え、運転代行の依頼はあるという。

 入域観光客数も同宣言期間中は減少すると見られる。石垣市観光交流協会のヒアリングによると宣言以降、市内リゾートホテルでは100室以上の宿泊キャンセルが入り、直近の修学旅行も中止に。航空旅客の石垣路線では搭乗率30%台を推移し、ビジネス客や作業員の移動が多いという。

 ゴールデンウイーク(GW)以降の観光客減少により、観光施設「石垣やいま村」では23日から6月20日まで臨時休業を決定。担当者は「GWが明けて一定数の観光客もいない。来場は10分の1ほどだ」と現状を語る。

 川平湾では晴天下でグラスボートが運航、1回の運航当たり2~5人の利用者がいた。ある業者によると、旅行社経由の団体客は全てキャンセルとなったが、一定の個人客がいる状況。「団体がいなくて苦しいが、休業しても飲食業と違って補償がない」と休業すべきか思案している。


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