八重山警察署管内で2013年に発生した交通事故のうち、12年と13年に発生した人身事故は前年より41件(25.3%)少ない121件となった。発生場所別で最も多い交差点での人身事故は65件で、前年を40件(38.1%)下回った。同署では「関係機関、ボランティアの活動や交通取締の強化」が効果を上げているとみている。例年、5、7、8月に事故が多発することから、今後も交通違反の取り締まりに力を入れていく方針。
同署が23日に発表したところによると、13年に検挙した交通違反のうち最も多いのは一時不停止の922件。次いで▽携帯電話使用=613件▽駐車違反=368件|と続いている。今年は23日時点で一時不停止で388件、携帯電話使用で221件が検挙されている。
また、13年の人身事故のうち65歳以上の高齢者が第1当事者となったケースの割合は19.8%(24件)で、県全体の12.7%(845件)を7.1ポイント上回った。自転車事故の割合も県全体が0.9%(63件)だったのに対して、3・3%(4件)だった。
同署は交通量や事故の発生状況から、重点取締り交差点を3カ所設定。このうち、ドコモ八重山店前の真栄里北交差点とマンタ公園北側の国道390号線バイパス交差点では、左折する際に自転車を巻き込む事故などが発生。石垣島地方気象台西側道路と国道390号線(通称2号線)の交差点では自動車同士の出合い頭事故などが起きている。
同署では、5、7、8月に事故が多発し、帰宅時間帯の午後4-8時に集中する傾向があることから、市街地での信号無視、一時不停止、歩行者妨害、空港へのアクセス道路でのスピード違反などの取り締まりを強化。「交差点では早めの方向指示器、目視での安全確認を徹底し、通行してほしい」と呼びかけている。