【西表】今年の1期米の収穫が23日午前、西表島南風見で始まった。一足早く収穫したのは、竹富町大原の西大舛高均さん(37)で晴れ間が広がった午前中、1月中旬に直播き(じかまき)で植えたひとめぼれをコンバインで収穫した。
直播きは稲の苗代や苗床を用いず、田んぼに直接種をまく農法で西大舛さんは10㌶の水田でひとめぼれやもち米などを栽培しており、今年の作柄は「天気に恵まれ、収量的にも上がっている」という。
西表島で収穫された米はライスセンターが石垣市内にあるため、収穫後に乾燥させて集荷場で保管し、船で石垣市に輸送。脱穀などを経て、スーパーなどの店頭に並ぶ。
また、郡内では7月ごろから二期作の田植えが始まるが、JAおきなわ営農センターでは県の奨励品種「ミルキーサマー」を西表島で試験的に栽培する予定。西大舛さんは「食味が良い品種なので刈り取りが終わり次第、次の植え付けの準備に入りたい」と話した。