【西表】本格的な海のシーズンを前に、マリンレジャー事故対策訓練が22日午後、上原港沖合で行われた。石垣海上保安部(赤津洋一部長)と竹富町ダイビング組合、西表島シュノーケリング評議会などが合同で実施し、約40人が本番さながらに訓練に取り組んだ。
ダイビング事故防止の意識を高め、救助体制を確立することを目的に年1回実施。
訓練では、海面にうつぶせになった人をあおむけにして気道を確保する「海面体位管理」や、毛布やレスキューボートを使って被災者を船に引き揚げる「海面揚収」などを実施。救助にやってきたヘリコプターが海面に接近するときに生じる風圧を体感するダウンウォッシュ訓練も行った。
参加した平野明子さん(28)は「引き揚げ訓練は今までやったことがなかった。非常にためになった」と感想。佐々木のぞみさん(23)は「初めて参加した。見るよりもやってみないと分からないと感じた。今回の訓練を手本に応用して実践していきたい」と話した。
同保安部によると、管内では今年に入ってマリンレジャーによる事故が2件発生し、うち1件は死亡事故だった。