コンビニチェーンの株式会社ココストアイーストがフランチャイズ契約などで展開する「ココストア」が石垣島に参入して、前身のホットスパー時代を含めて今年で24年目を迎えた。9日には市内美崎町に20店舗目がオープンし、今月末には21店舗目の開店を控えている。一方、石垣参入の方針を明らかにしている沖縄ファミリーマートは10月にも石垣島での1号店をオープンさせる見通しだ。市内では、コンビニ競争が激化する兆しが見えてきた。(砂川孫優記者)
■相乗効果狙う
9日オープンの新店舗は昨年10月から準備に着手。立地面や運営条件などは本部からの提案で決定。美崎町ブロックでは4店舗目となる。
砂川博克オーナー(40)は「店舗ごとに扱う商品が違い、つぶし合いにはならない。店舗同士で協力し、離島ターミナルや行政施設に近いという強みを生かしたい」と意欲。
ファミマの出店には「ファミマのネームバリューは驚異。出店場所の情報がなく、正直怖いが、互いに切磋琢磨(せっさたくま)して相乗効果が生まれてほしい。勝負したい」と話す。
■独自色で差別化
ココストアイースト沖縄事業本部・沖縄営業部の久保田仁第3営業エリアスーパーバイザー(36)は「ココストアはミニストップやマックスバリュのプライベートブランド商品も扱っている。現金自動預払機(ATM)・淹れたてコーヒー・焼きたてパン・カウンターサービスを柱に、オーナー独自のアイデアを反映させられるのが強み」と話す。
市内に3店舗を展開するココストア協同組合の東宇弘理事長は「生活用品など何でもあるコンビニとして地元住民に認知され、昔ながらの『まちやぐわぁー』としての強みを生かしたい」と引き締めた。