任期満了に伴い9月2日告示、7日投開票で行われる与那国町議会議員選挙(定数6)は、現職5人を含む7人前後が立候補する見通し。13日までの本紙取材に対し、現職5人が出馬の意向を示し、与党の現職1人は勇退する方向で、後継者の擁立を進めている。一方、野党側は、現職2人に加え、与那国改革会議(崎原正吉議長)が選定委員会を設けて新たな候補者擁立に動いており、現時点で元職と新人の2人の名前が挙がっている。
出馬の意向を示しているのは、現職は与党の前西原武三(60)=久部良=、糸数健一(60)=祖納=、嵩西茂則氏(52)=比川=。野党の田里千代基(56)=祖納=、崎元俊男氏(49)=祖納=。与党の崎原孫吉氏(72)=祖納=は勇退の意向を示し、後継者として農業を営む50代男性と祖納在住の40代男性の名前が挙がっているが「いい返事はもらえていない」(崎原氏)と擁立作業は難航している。
一方、野党側は同改革会議が、新たな候補者擁立に向け動く中、元町議の60代男性と団体役員の50代男性の名前が挙がっているが、まだ決定していない。与野党ともに7月ごろまでに候補者を決定する予定。
町議会は現在、与党4人、野党2人の与党多数。これまで、自衛隊配備の賛否を問う住民投票条例や町有地の防衛省への賃貸など、重要案件が常に与党に主導されてきただけに、今回の町議選は、引き続き与党多数が維持されるか、野党が同数、もしくは逆転多数を取れるのかが最大の焦点となる。