JA合併後も個別に活動を続けてきたJAおきなわ八重山地区水稲生産部会(長浜栄包部会長、3支部)の石垣、大浜両支部がそれぞれ解散し、同部会に統合された。9日に市内のホテルで開いた同部会の2014年度通常総会で承認された。竹富支部は従来通り存続する。役員改選で翁長孝夫氏を部会長に選出した。両支部の統合で同部会では「双方の良い部分を吸収し、品質向上、増収を目指す」としている。
同部会は08年に設立。下部組織として旧JA単位の石垣、大浜、竹富の3支部を置き、それぞれで予算を持ち、活動してきた。両支部統合で、植え付け、収穫、出荷調整を行い、ライスセンターの操業の効率化と利用料金の軽減にも取り組む。
同部会の13年度生産実績は、3支部合計1046㌧、販売額2億3955万円。14年度は、販売目標を1200㌧、2億8000万円と設定。販売戦略として1期、2期の収量の差が少なく、いもち病にも強い「ミルキーサマー」の二期作での栽培を検討。今年、西表で栽培し、販売状況や消費者の反応などを見た上で、地区全体で取り組むことにしている。
14年度事業計画では▽部会組織、活動の強化▽生産技術の向上▽ブランド化の推進・計画販売-などに重点的に取り組み、共同防除や現地検討会、米の消費拡大キャンペーンなどの活動を計画している。
新役員は次の各氏。 ▽部会長=翁長孝夫▽副部会長=大底洋一、黒島良雄▽運営委員=上地永俊、上地永信、新城永誠、石垣典男、大浜永太郎、石垣貴史、平田善彦、仲新城長明、多宇克弘、佐久川直、内原篤、東成底克一、那根淳▽相談役=大浜博彦、長浜栄包▽監事=新崎和治、田盛広二