竹富町は８日、２度目となる西表製糖工場（含みつ製造）建築工事の一般競争入札を町役場で行った。入札は１工区と２工区で行い、２社が参加した１工区は協和産業㈱が６億５３００万円で落札した。２工区は１社が辞退したため、町は同社と随意契約を交わす方向で調整を進めている。町は14日の町議会臨時議会に両工事契約案を上程したい考え。
新工場は旧施設の老朽化が著しいことから県の含みつ糖製糖施設近代化事業を活用して建て替えるもの。生産能力はこれまでの１日当たり80㌧から同１００㌧に拡大する。
１工区は鉄骨２階建て、延べ床面積約３４８９平方㍍。２工区は鉄骨２階建て（１階一部分）、延べ床面積８７７平方㍍。工期は12月８日まで。
同工事は当初、３月入札、４月中旬着工、11月下旬ごろ完成の予定だったが、３月の入札が参加企業辞退によって不調に終わったことから、今回２度目の入札を行った。
工事が遅れた場合、年末から年明けに始まる２０１４／15年期操業への影響が懸念されており、町では「地元の人も新しい工場に期待を寄せており、工期内に２工区も完成してもらえるように工事業者と調整していきたい」（野底忠農林水産課長）としている。