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上原地区かんがい排水事業導入へ 農林水産振興センター

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パインアップルの栽培が盛んな上原地区の畑。県農林水産振興センターが46億円超の事業費をかけてかんがい排水施設を整備する。=資料:2014年4月25日

 県八重山農林水産振興センターは2014年度から21年度までの8年間の計画で西表島上原地区に県営かんがい排水事業を導入し、総事業費46億5300万円(負担区分・国80.0%、県15.5%、竹富町4.5%)をかけて貯水池や畑地かんがい施設を整備する。同地区は県営農地開発事業や県営特殊農地保全事業で面整備が行われてきたが、水源や畑へのかんがい排水施設は未整備。西田川を水源とする同排水事業で、安定的な農業用水の確保を図る。

 県営かんがい排水事業は上原第1(14~21年度)、第2期地区(16~21年度)に分けて整備。同センターでは現在、土地改良法に基づく手続きを進めており、8月末にも実施設計に着手。15年の着工を目指している。

 具体的な工事の概要は西田川上流にせきを設け、船浦・住吉地区の2カ所に貯水池を整備。船浦、宇那利崎、住吉、中野、カトゥラ地区に給水する。受益面積は134.1㌶、受益戸数55戸。

 貯水池は8万8000立方㍍と8万6000立方㍍の2基で送水管の総延長は約1万4475㍍。小水力発電施設も整備し、スプリンクラー稼働に伴う電気代の軽減を図る。

 同センター農林水産整備課の仲間秀樹班長は「従来のかんがい排水施設は山や畑の水を集めるが、この事業では普通河川の西田川から水を導いて貯水する。スプリンクラーの圧力が不足するところには自動給水弁を設置することなどで対応していきたい」と同事業を説明した。

 町農林水産課の野底忠課長は「普通河川から取水し、農業用水にあてる画期的な事業の導入に感謝している。パインの栽培が盛んな地域だが夏場は毎年、干ばつを受ける地域だけに干ばつ期に大きな効果があると期待している」と事業導入を喜んだ。


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