5月8日の「ゴーヤーの日」を前に、石垣市内ではゴーヤの収穫がピークを迎え、生産農家が収穫作業に追われている。また、JAファーマーズマーケット「ゆらてぃく市場」などでは、特設ブースを設け、ゴーヤを特売することにしている。
「ゴーヤーの日」はゴーヤを広く知ってもらい、多くの人々に消費してもらおうと1997年に県とJAおきなわが5と8の語呂合わせで制定した。
石垣市白保でゴーヤをハウス栽培する東内原辰雄さん(60)はゴーヤーの日を前にした7日、ハウス内で収穫作業を行い、青々と実ったゴーヤを丁寧に収穫。「今年は雨が少なく日照も十分だったので出来も良かった。多くの人がゴーヤを食べてほしい」と笑顔をみせた。
収穫したゴーヤは、市内磯辺のJA集出荷場で品質ごとに仕分けし、5㌔ごとに箱詰めされて東京の築地や大田市場に出荷される。2014年度は30㌧の出荷を計画している。
JAおきなわ八重山地区ゴーヤ生産部会(会員数24人)の会長を務める東内原さんは「今年は質、量ともに最高の出来。本土での需要が高まっているので昨年度の本土向け出荷量22㌧を上回りたい」と意気込みをみせた。
また、JAおきなわ八重山地区営農振興センター指導課によると、市場価格も5㌔詰めが2000円から2500円と上々という。
8日に島産ゴーヤの特売を行うJAゆらてぃく市場では7日、登野城に住む60代の女性が「あしたはゴーヤーの日なので、きょう買って、今夜はチャンプルーにして食べたい」と一足早くゴーヤを買い求めていた。
ゴーヤを2本購入した読谷村に住む60代の男性は「石垣のゴーヤは本島と質は変わらない。観光客にも好評なので、多くの人に食べてほしい」と話した。