缶詰やスプレー缶など飲料缶以外の缶類を資源ごみに追加する石垣市の新たな分別収集制度が4月1日にスタートして1カ月余が経過した。市環境課などによると、最終処分場で資源化される缶類が約2倍の量に増え、リサイクルが進む一方、収集できない理由を明示する指導シールの配布枚数が昨年の同時期に比べて2倍以上に増えるなど、分別の仕方が十分に浸透していない側面も浮き彫りになった。同課は「5月中にごみ袋の中身を調査した上で周知徹底を図りたい」としている。
最終処分場の受託管理業者によると、搬入された缶類を圧縮して資源化する量は3月までは1日当たりスチール缶で1㌧、アルミ缶で500㌔だったが、4月以降はそれぞれ倍に増えている。一方で、菓子缶などの中に燃やさないごみが含まれていたり、プラスチックのキャップがついたままスプレー缶が持ち込まれたりするケースがあるという。
同課によると、ごみ収集業者に配布する指導シールは昨年4月は2500枚だったが、今年は6500枚に増えた。同課は「業者の話では、スタートしたばかりのときはシールを貼るケースが増えていたが、その後は落ち着いてきている」としており、「分別の仕方が分からないときは連絡をしてほしい」と呼びかけている。
資源ごみの収集は週1回。缶詰缶やガス缶、スプレー缶などは中身を出し、飲料缶とともに透明袋に入れて出す。キャップなどのプラスチック類は、可能であれば取り外してから出す。