石垣島に住む人の半数が月に1回以上かまぼこを食べている。こんな調査結果が2日、発表された。「かまぼこが好き」という人は79.4%に上り、沖縄本島に16・5ポイントの差をつけるほど。その一方で、20代と30代からは「自宅用として購入しない」などの意見もあり、年齢が若くなると、「かまぼこ離れ」の傾向がみられた。
(株)ノイズ・バリュー社(本社那覇市)が昨年9月から今年2月までの間、県内の消費者と商工会関係者を対象に実施した「かまぼこに関する沖縄県内消費者の意識調査」で分かったもの。調査では、本島と石垣島合わせて233人にアンケートを実施した。
2日に発表された調査結果によると、かまぼこを月1回食べる割合は、本島の40.5%だったのに対して、石垣島は53.8%。特産品である八重山かまぼこが市民に親しまれていることを裏付けた。
理由については「スーパーで購入しやすい」(30代男性)「そばの具材やいためものにつかう」(30代女性)などの意見があった。
一方、かまぼこを食べない理由では「普段の生活でかまぼこを食べない」(40代男性)「使い道が分からない」(30代女性)「かまぼこはお土産のイメージが強い」(20代男性)などの意見があり、手軽に食べられる調理方法の考案などによって新たな客層を掘り起こせる可能性も感じさせる。
「ワンパターン過ぎる」(40代男性)「油っぽい」(20代男性)「魚肉が少ない」(50代男性)などの不満もあった。
金城かまぼこ店の金城球二代表取締役(35)は「地元の人たちには、行事で食べていただき、健康的な食品としても親しんでいただいており、その結果が出たと思う。調査結果を参考にしながら、従来の味を壊さず、新しい八重山かまぼこ作りに挑戦したい」と話している。