中高齢者のスポーツは?と聞かれると、迷わず「自転車」と答えている。ジョギングもウオーキングもいいが、体力を使うし、適切な指導を受けていないと逆効果だ▼水泳も魅力的だが、気合を入れないと長く続かない。あれこれ試して行き着いたのが自転車だった。週末になると、カラフルなウエアとヘルメットを着けたロードレーサーが街をさっそうと走っている▼格好いいが、オヤジ世代にはなかなかまねできないし、脚力が追いつかない。自分の体力に合わせてマウンテンバイクでゆっくりと山道を走る。それが楽しい。気軽に走っていても結構な運動量になる▼このため友人らには自転車での健康管理を勧めているが、ある人は「八重山は盗難と事故が多い」と冷ややか。携帯電話を見ながら自転車に乗る若者をよく見かけるし、盗難被害に遭ったという話もよく聞く▼そのような中、12月1日から道路交通法の改正で自転車の右側通行が禁止された。これまで道路路側帯を双方向に行き来できたものが、左側だけになった。違反すれば罰則も▼自転車事故が増えているため、法律を強化したものだが、免許を持たない世代にいかに交通教育をすすめるか、まず基本的な課題。一般住民が自転車マナーを学ぶ機会は少ない。そこは警察や交通安全協会の出番だ。(黒島安隆)
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