11月1日、2日に予定され、50回の節目を迎える今年の石垣島まつりは、主会場が真栄里公園から新栄公園に変更されることになった。同実行委員会(会長・中山義隆市長)は4月30日夕、石垣市商工会館で第1回の会議を開き、市民や観光客が訪れやすく、周辺の商店街や通り会との連携で相乗効果が期待できるとして変更方針案を承認した。新栄公園での開催は2007年以来7年ぶり。一般公募のカラオケのど自慢大会、市民パレードでの新企画など、50周年を記念したプログラムも準備していく。
新栄公園は真栄里公園より狭いが、事務局(石垣市)によると、公園はステージを楽しむ場所に特化し、市民会館前通りを飲食や玩具などの出店用地とするほか、市民会館や市役所第2駐車など周辺に関連イベントを分散することで狭隘(きょうあい)さを解消するとしている。
場所変更の理由について▽中心市街地に位置し、パレード会場、バスターミナル、離島ターミナルに近く多くの人が訪れやすいこと▽商店街や通り会との連携|を挙げ、市民挙げた祭りを通して経済活性化と人材育成につなげていく考え。
イベントでは一般公募のカラオケのど自慢大会、郷土芸能の夕べ特別公演は初日に行い、2日目の最終日は島内出身ミュージシャンによるライブステージでフィナーレを飾る。
市民パレードでは、市民や児童、生徒が参加できるような内容を検討していく。委員からは、中高校の郷土芸能部を参加させてほしいとの要望があった。
実行委で中山市長は「祭りは50年の半世紀を迎える。市民に親しまれている祭りを、いま一度見直しを含めてグレードアップしたい」と話した。