【那覇】石垣港に寄港するクルーズ船の外国人観光客に対して、市内の合同会社や個人が無認可で有償運送を行っている「白タク」問題で、県ハイヤー・タクシー協会八重山支部の平良俊明支部長は4月30日午後、県ハイヤー・タクシー協会の新垣良勝統括部長らとともに沖縄総合事務局を訪れ、指導強化を求めた。応対した運輸部陸上交通課の古堅宗安課長は「現地の実態調査をして指導していきたい」と述べた。
平良支部長は「(白タク行為を)堂々と港の前で行っている。(実態を)ぜひ見てほしい」と強調、現状を放置すると沖縄本島にも影響が及びかねないとの懸念を示した。
平良統括部長は24日に石垣市内で行った調査結果について、港湾近くのホテル付近で、自家用車数台が外国人観光客を乗車させている様子を撮影した写真や本紙の報道を示しながら説明。
白タク行為を行っている合同会社が台湾にある旅行会社と直接連絡を取り合って観光の予約を受け付け、タクシー乗務員に客をあっせんしている点も説明した。
同協会の湖城秀實会長は「(あっせんが)既存のタクシーに広まると、秩序がなくなると心配している」と懸念を示した。
「白タク」問題では、八重山署も状況を把握。石垣市は対策会議を開く方針を示している。