【台湾・基隆にて井上雅大研修生】23日に始まった台琉友好親善国際ヨットレース(同実行委員会主催)は27日午前、基隆島一周レースを行い、予定されていた3レースをすべて終了した。総合成績は、日本勢では基隆島一周レースでトップを飾った「EveⅦ」(柏元孝博キャプテン、兵庫)の2位が最高位で、八重山から出場した「やいま号」(前田博キャプテン)は4位だった。優勝は香港の「Tipsy Easy」(劉世傑キャプテン)だった。
同日夜には、基隆市内で同市主催の表彰式と交流会があり、参加者が健闘をたたえ合った。張通栄(チャン・トンロン)市長は「これからも日本、香港などとの交流を深めていきたい」とあいさつ。宮古島からの参加者は三線の演奏を披露し、会場を盛り上げた。
八重山ヨット協会の前田博理事長はレースを振り返り、「日本の最南端が台湾など近隣の国々とシーマンシップでつながることができた」と振り返った。
宮古ヨットクラブの渡真利将博理事長は「大きなトラブルはなく、幸いだった。国対国でなく、人対人で心を通い合わせることができた」と総括した。
台北市ヨット協会の郭廷祥(クオ・ティンシアン)総幹事は「大会を継続していくには、台湾と宮古・石垣双方のレベルアップも必要。若い世代も参加してほしい」と期待を込めた。
上位の結果は次の通り。
①Tipsy Easy(香港)②EveⅦ(兵庫)③北極星3号(香港)④やいま号(石垣)▽⑤怡然号(台湾)