先日、新火葬場の話をしている際、石垣に住む西表島出身の先輩が急に「入院している親の住所を石垣に移そうかと考えている」と言い出した。理由を聞くと竹富町の住民は火葬料金が高いからとのこと▼そういうことに全く関心がなかったが、調べてみるとなるほど石垣市民は大人(12歳以上)1万2千円(小人1万円)だが、竹富町など他市町村住民は1万8千円(同1万5千円)で、霊きゅう車使用料も7千円と1万5百円で区別されている▼しかしこれも石垣市民の税金で造った施設なのだから当然と思っていたら、意外なことが分かった▼それは総合体育館やテニスコート、市民会館などその他の市の施設は、市民も本土の人もすべて使用料に区別はないということだ▼「なぜ火葬場だけ?」には市の担当者も説明に困っていたが、しかしその負担は竹富町民らにとって決して軽くはない。そこをどうするかは当然施設所有者次第だ▼幸い「八重山は一つ」で誰が言ったかは知らないが、長男が石垣市、次男が竹富町、三男が与那国町の3市町長の仲は良い。石垣市の観光は周辺離島あってこそでもある。ここは一つ長男が弟たちの面倒を見る度量をみせても良いのでは。ちなみに昨年度の火葬場使用は421件。そのうち竹富町など他市町村民は54件だった。(上地義男)
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