第1回八重山地区障がい者美術展(八重山地区障がい者文化・スポーツ振興会主催)が1日、第33回障がい者週間市民のつどいで初めて開催された。
「輝け才能、今こそあなたの力作に光をあてる時」をテーマに呼びかけたところ、100点の応募があり、市健康福祉センター会議室の会場に80点が並んだ。
協賛企業8社がそれぞれ一押し作品を選んで賞を贈った。
このうち、那覇往復航空券のJTA賞に輝いた伊礼夏夫さん(60)=大浜工房=は赤瓦家屋の水彩画を出展。伊礼さんは、13年前に脳出血で右半身にまひが残る。「趣味にできるのではないか」と今年5月から絵画を始めた。きき手ではない左手で挑戦、初めて描いた絵が評価された。「描いている途中に美術展があると聞いて、1カ月かけて一生懸命取り組んだ。良い還暦記念になった。来年も出展したい」と喜んだ。
ホテル日航八重山賞を受けた金城智子さん(57)の作品は、何枚もの折り紙で作った大きな鶴。「7年くらい前に友達に折り紙を習った。最初は間違えてなかなかできなかったが、今では好きになっている。賞はとってもうれしい」と話した。
表彰式は同日午前9時半から行われた開会式で行われ、同振興会の比嘉玉子会長は「協賛企業には感謝したい。来年も継続したいので会員には出展してほしい」と呼びかけた。
各賞は次の通り。
▽JTA賞=伊礼夏夫▽ANA賞=☆STAR☆、SAKI▽石垣島トラベルセンター賞=仲松幸清▽ホテル日航八重山賞=金城智子▽ANAインターコンチネンタル賞=大浜久義▽モスバーガー賞=AYAKO・M▽ベスト電器賞=むゆる館▽マクドナルド賞=おもと学園