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3月定例会、最後の機会 住民投票実現は議員発議のみ

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 1万4263筆の署名で制定請求された平得大俣への陸上自衛隊配備計画の賛否を問う住民投票条例案は、1日の石垣市議会臨時会で否決されたため、議員発議の方法でしか実現できない状況となっており、25日開会予定の3月定例市議会が実質的に最後のチャンスとなりそうだ。野党側にとっては、水面下の調整で過半数確保を見通せるかどうかが課題。臨時会では与党から賛成・退席する議員がいたため賛否が拮抗(きっこう)したが、間近に控える3月着工がこうした議員の判断に影響を与える可能性もある。

 平良議長を除き与野党勢力は与党12、野党9。1日の臨時会では公明石垣(2人)の石垣達也氏が退席し、自由民主石垣(9人)の仲間均氏が賛成したため、10対10の可否同数に。公明の平良議長が「審議不足」などを理由に議長裁決で反対したため、否決された。

 「審議不足」などを理由に態度を保留した公明2氏が今後、投票そのものへの賛否を表明するかどうかが焦点の一つ。仲間氏は、着工後の住民投票の実施に疑問を呈しているため、反対する可能性がある。

 仮に公明の石垣氏が賛成しても仲間氏が反対に回れば11対10で反対多数となり、議長裁決にまで持ち込まれずに否決となる。

 一方で自民会派の中には臨時会で「選択肢の検討の必要性」を指摘する議員もいた。

 住民投票を求める会(金城龍太郎代表)は7日、与野党の議員と相次いで面談、「どうすれば住民投票を実施できるのか」と質問するなど意見交換した。「議会の場でしっかり議論されなかったことは本当に残念」として、今後も与野党に十分な審議を求めていく考えだ。

 防衛省は同日夜の住民説明会で3月中に造成工事に入る工程表を公表した。


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