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尖閣警備、専従体制に 海上保安庁

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尖閣諸島周辺海域の警備に当たる海上保安庁の巡視船=2012年9月2日。海保は2015年度までに尖閣専従の警備体制を構築する

 尖閣諸島周辺で中国公船が領海侵入を繰り返している情勢を受け、海上保安庁は2015年度末までに、巡視船12隻と約600人規模の保安官を沖縄に配備するなど、尖閣専従の警備体制を構築する計画だ。石垣海上保安部は10隻、400人超の増強となる見通し。海保はすでに新造船10隻を発注しており、14年度に4隻、15年度に6隻を配備する予定だ。那覇海上保安部は2隻増となる。

 現行の尖閣警備は、第11管区海上保安本部のみでは対応できず、県外の管区本部から巡視船艇を派遣して対応している。

 第11管区によると、尖閣諸島の魚釣島、北小島、南小島の3島が国有化された12年9月11日から今年3月20日までに、中国公船の領海侵入は計80日間で延べ274隻、接続水域侵入は計359日間で延べ1372隻となっている。

 石垣海保には現在、大型巡視船3隻、中型小型巡視船艇3隻、約200人が所属。専従体制が確立されると大幅な増強となるため、海保は巡視船を係留する桟橋と船舶用品庫、宿舎の増設も進めていく。

 桟橋は、浜崎町の巡視船艇基地に6|7隻が係留できる規模を想定。残りの巡視船は新港地区を係留場所とする。船舶用品庫は浜崎町の同基地に1棟、新港地区に1棟を建設する予定だ。

 石垣海保は「実施設計も終了していないので、詳細についてはこれから。尖閣警備に空きがでないようにする」としている。


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