官公庁や多くの職場で4日、業務が始まった。八重山3市町では仕事始め式を行い、各首長が「市民福祉のフロントランナーに」「常に新しい発想を」と訓示したり、「心豊かで生き生きと暮らせる故郷づくりにまい進する」と決意を新たにしたりするなど、職員を鼓舞した。
■福祉向上のフロントランナーに 石垣市
石垣市の仕事始め式は午前9時半から市役所会議室で行われ、中山義隆市長が年頭のあいさつで「常にアンテナと意識を高く持ち、市民福祉の向上に向けフロントランナーとして頑張ってほしい」と奮起を促した。
中山市長は「ことしの一文字」として掲げている「新」に言及、「延び延びになっている新庁舎建設は早いうちに入札、契約、着工になるものと確信している。市民サービスの向上は新庁舎に入ったときに新たなスタートとなる。これまでの仕事を踏襲するだけでなく新たな視点、観点からチャレンジしてほしい」と呼び掛けた。
石垣安志教育長は「小中連携による確かな学力の向上、教師の授業力向上と学習規律の徹底、メリハリをつけた部活の徹底を図る『石垣市スタンダード』を推進することで、子どもたちの確かな学力の向上が図られると確信する」と述べた。
式では、亥(い)年生まれ職員が58人いることも紹介された。
■均衡ある諸施策の展開を 竹富町
竹富町の仕事始め式は午前9時から町役場2階ホールで行われ、西大舛髙旬町長が「島々における均衡ある諸施策を展開し、すべての町民が安心、安全で快適に暮らせる町づくり、心豊かで生き生きと暮らせる故郷づくりにまい進する」と、全職員を前に新年の決意を新たにした。
また「現庁舎の現地建て替えと出張所建設、島間交通の確保など諸条件の整備を進め、西表島への本庁舎早期移転に向けた取り組みを加速させる」と、役場移転への姿勢を示した。
昨年の町制施行70周年記念事業に感謝し、20日に島々をインターネット回線で結び実施する海洋シンポジウムへの参加、協力を求めた。
町議会の新田長男議長は「行政と車の両輪として前に進めていくことが議会の使命、責任」と述べ、行政と連携し各島々、地域、町が抱える諸課題解決に積極的に取り組む考えを示した。
職員に対しても「町職員として自覚と誇りを持ち、町民ニーズを把握し、常に先導的な役割を担い、町民の期待に応えてほしい」と述べた。
■常に新しい発想を 与那国町
【与那国】与那国町の仕事始め式は午前9時30分から雨天のため庁舎南側の消防車庫内で行われた。
外間守吉町長は各事業の予算執行について、まだ年度半ばだと「気を緩めず万全を期すよう」職員に奮起を促した。
また、国の離島活性化交付金を導入した事業についても触れ「私たちの厳しい離島環境の中で医療、福祉や住民生活の基盤となる事業に対する皆さんのアイデアを聞かせてほしい。常に新しい発想を望んでいる」と協力を求めた。
各課が抱える事業執行についても「コンプライアンスを知り気概をもって自己を高めてほしい」と訓示した。
亥(い)年に当たり、社会人1年目で年男でもある、まちづくり課の南風原光希さんが「共に頑張ろう」と、頑張ろう三唱の音頭をとった。