年末年始は雨続きで出無精になった方も多いのではないか。筆者もそう。飲み食いばかり。おなかの出具合が少々気になるうっとうしい日が続いていたが、4日は雨が上がって久しぶりに晴れ間がのぞいた。天が新成人の門出を祝福しているかのようだった▼筆者が20歳になった28年前の1991年当時、石垣市の成人式は「成人の日」の15日に行われていた。あいにく大学の試験とかち合って出席できなかったため、同級生と共有する思い出がない。今も悔しい▼竹富町、与那国町の地域では早くから正月帰省に合わせて実施されており、石垣市でも2001年から三が日明けの4日に定例化された。経済的負担が軽減され、参加しやすくなった▼島にいても離れていても生まれ育ったところに愛着を持ち、家族や親類縁者、地域住民に感謝しながら夢を語る。そんな新成人の抱負を見聞きすると頼もしく思う▼大人として一つ自覚してほしいのは、年をとればとるほど時間の経過が早く感じるようになること。これを「ジャネーの法則」と言うそうだ。例えば50歳の人間にとっての1年の長さは人生の50分の1、5歳にとっては5分の1に相当するという▼時間は誰にとっても平等で、何かしてもしなくても確実に過ぎる。ぜひ充実した生活を。(比嘉盛友)
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