年末商戦も大詰めを迎え、切り餅やしめ縄など正月用品が並ぶ石垣市内の大型スーパーや商店では、多くの家族連れが買い物に訪れ、年越し料理やおせちの材料、掃除道具などをせわしなく買い込んでいる。
このうち、登野城の㈲知念商会(知念功代表取締役)は30日午前も買い物客で混み合った。例年クリスマスを境に、帰省する家族や親族をもてなすための食料を買い込む人や、大掃除のお供、総菜をまとめて買う地元客が増えるという。
ここ数年は年末を石垣島で過ごす観光客が、テレビや雑誌で目にした同店自慢の「オニササ」を買いに来ることも増えた。ことしは利用客から問い合わせがあったことから、正月用品コーナーを11月半ばに前倒しで設置。客足のピークも早めに過ぎたという。
夫の公友さん(56)、孫の豊見本れあちゃん(5)と来た野底早百合さん(56)=平得=は、石垣島特産品の「砂糖ピーナツ」を手に取り「この時期だけ店頭に並ぶこのお菓子を買うのが毎年の楽しみ」とほほ笑み「大掃除も終わり、盛り花や甘納豆などを買いに来た。あとはお正月を迎えるだけ。平和な新年になってほしい」と晴れやかな顔を見せた。