かつて5人一組で40チーム余も参加のあった島のゲートボール大会。最近では4~6チームの参加、優勝の味は薄い▼そもそも青少年向きに考案されたゲートボールが年々気力体力の落ちていく年寄りのスポーツとして普及したのが島で廃れた理由なのでは。意固地で気難しく耳の遠い年寄りの対戦では、あれこれ指示されたりプレーを批判されたりすると気分を害しチーム内でもめ、去る人も。若手が怖がり寄り付かない一因▼しかし、先を読む戦術で頭を使い腰をため、ほどよく動き回るゲートボールを楽しむ年寄りの中には米寿を超えてもなおかくしゃく、健康長寿をめざすならこれに限るという愛好者も▼問題は後継者。教育委員会が音頭をとって小学校から取り組めないか。ゲートボールはルールを学べば大人対子ども、混成での対戦もできる。コートは各老人会で整備したものがある、なければ校内の一角に整備する。用具も校区内のお年寄りの家で眠ったままになっている物があれば提供してもらう▼当面は放課後の見守りの一環で夫婦共働きの子どもたちを老人チームが預かり指導育成する。そのうち全児童、PTAへ広げ親睦地区大会まで持っていければ、今度こそ他府県並みに競技人口が増えると思う▼昔遊びを挟んでの世代交流。どうですか。(仲間清隆)
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