「飲酒運転ダメなの わかるよね?!」をスローガンに交通安全思想を広める「年末年始の交通安全県民運動」が21日、沖縄県内で一斉に始まり、2019年1月4日まで、飲酒運転の根絶や、二輪車の交通事故防止などを呼び掛ける。同運動と石垣市民の防犯意識を高める総合警戒(1日~19年1月3日)の合同出発式(市交通安全推進協議会、八重山署、地区防犯協会主催)が20日夕、市民会館前で行われ、約140人が市街地をパレードし、市民の交通安全意識や防犯意識を啓発した。
八重山署(与那嶺一文署長)によると、ことしの管内の交通事故は、物件事故が11月末時点1742件で、前年を80件上回り、増加に歯止めがかからない状況。人身事故は12日時点で88件(前年比5件増加)。一方、同刑法犯認知件数は11月末時点で282件、昨年を80件下回っているが、万引きは32件で6件増加した。
市交通安全推進協議会長でもある中山義隆市長は、出発式で「子どもや高齢者を犯罪から守り、飲酒運転を根絶するためにも、家庭、職場、地域が一体となって推進を」と、安全な年末年始に向けて一致団結を呼び掛けた。
与那嶺署長は「年末年始は経済活動の活発化により強盗事件の発生や、飲酒がらみの事件事故が懸念される。対策を強化していくので、安全安心な地域社会の実現のためになお一層の協力を」とあいさつ。
パレードでは関係団体約70人が横断幕を掲げ新栄町や美崎町一帯を練り歩いたほか、石垣第二中学校器楽・マーチング部49人が華麗な演奏と演舞、石垣中学校女子バレー部1、2年生12人が飲酒運転根絶をアピールするパネルを掲げて行進した。