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Channel: 八重山毎日新聞社
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島々の手わざ一堂に 西表島エコツーリズム協

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小浜島のウームスづくりを体験する来場者=15日午前、中野わいわいホール

 植物を活用して作られた伝統民具が一堂に会する「島々の手わざ展」(NPO法人西表島エコツーリズム協会主催)が15日、中野わいわいホールで開催された。会場には島内外から多くの人が来場、西表島と竹富島、小浜島、与那国島、沖縄本島の民具の奥深さに触れ、ワークショップや作り手たちによるトークショーを楽しんだ。2018年度竹富町頑張る地域応援プロジェクト事業の助成を受け実施したもので、協会によると民具の展示会は西表で初めて。

 協会が2014年の西表島手わざ手帖の制作・発行を機に、島外から西表島の民具に関心を寄せる人が増える一方、作り手の減少という共通の課題が浮き彫りに。今回、各島に残る特徴的な民具を紹介することで、文化の継承活動に向けたネットワーク構築につなげたい考え。

 同展は、子ども向け草玩具、西表・わらの虫かご、与那国・クバの民具、竹富・月桃コースターなど各種ワークショップが開かれ、大盛況となった。

 会場にはわら、竹、アダン、月桃、トウズルモドキ、コシダなどで編み込まれた帽子やカバンなど数多くの民具が展示された。特に注目を集めたのが、イグサを用いてむしろを製作する小浜島の「ウームス」の実演。子どもたちが、専用の織り機に乾燥させたイグサを通してむしろづくりを体験した。

 午後からのトークショーには作り手5人が登壇し、民具を作ったきっかけや今後の継承方法についてディスカッションした。

 クバの葉でひしゃく作りに挑戦した50代女性=西表大富=は「昔の人の生活の知恵が民具に詰め込まれている。こういったワークショップは月謝を払ってでも参加したい」と意欲的、親子で参加した遠山翔馬君(9)=同=は「クロツグで馬や魚などを作った。へびがうまく作れて楽しかった」と笑顔を見せた。


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