石垣市健康福祉センターで去る1日に行われた第38回障がい者週間市民のつどいで、就労支援事業所「あるまねっと」の利用者が「おかえり南ぬ島」の踊りを発表した。会場を巻き込んでダンスの輪が広がり、みんな楽しそう。フィナーレにふさわしい盛り上がりだった▼知っての通り、2013年3月7日の新石垣空港の開港を盛り上げようと、きいやま商店の作詞、BEGINの作曲で完成した新空港PRソング▼音楽にはその時代を思い出させる効果がある。久しぶりに聴いたが、あらためて良い曲だなと思うと同時に、開港前後の興奮がよみがえってきた▼動画で覚えて踊ったり、住民参加のプロモーションビデオに参加したりした人も多いだろう。開港日の夜、新栄公園で行われた「開港日、踊って祝おう!おかえり南ぬ島」には約5000人して熱狂した▼開港後しばらくは耳にしていたような気がするが、最近ではめっきり。4月28日付小欄で取り上げたトライアスロンの応援歌「君はヒーロー」もそう。いずれも地元の音楽家が「石垣市のために」と楽曲し、行事の盛り上げに貢献したのに。そう思うと、なんともやるせない▼「おかえり南ぬ島」なら、例えば空港内でBGMとして流せないか。二つの曲には作り手の思いが詰まっている。大切にしたい。(比嘉盛友)
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