日本サッカー選手の発掘・育成を図るナショナルトレーニングセンター制度(トレセン制度)で女子九州トレセン入りしていた新谷希乃風(石垣第二中2年)がこのほど、ナショナルトレセンUー14のバックアップメンバーに選出された。八重山から女子のナショナルトレセン選出は初。
ナショナルトレセンには、全国で九つに分かれた地域からことし計120人が選出され、九州地域からは13人を選出、新谷は九州地域のメンバーに故障などで欠員が出た場合に招聘(しょうへい)されるバックアップメンバー3人の中で最初に声が掛かる1人目に名前が挙がっている。
八重山女子で初選出の快挙となった新谷だが、その胸中は複雑だ。
「めっちゃ悔しい。まだ3人目(最後の1人)だったほうが喜んでいたかもしれない」と肩を落とす。
11月に鹿児島県で行われたセレクションではプレッシャーを背負いながら、テクニック、パスのスピード、ボールのもらい方ーどれもボールにさえ触れられなかった以前の挑戦時と比べて手応えを感じた。
何が足りなかったのかー。考えた結果、日々の生活のレベルからすべてをサッカーを意識して取り組もうと、自分自身の姿勢を一から見直してみることにした。
「今までは、試合や練習、グラウンドでだけ好きなサッカーに打ち込んでいた。これからは身体の動かし方、物の見方、考え方、全部をサッカーにつなげたい。できることから、少しずつ」と笑顔を見せる。
「年明けにもまた別の挑戦の機会がある。そこに向けてやっていきたい」と前を向いた。