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第44回八重山毎日駅伝競走大会レース展望【後半】

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川平の13区中継所で一斉にスタートする40代の選手ら=2017年12月3日

 ▶10区(8・0㌔)一般男子

 昨年同様に前半9区で一斉にスタートした選手が、後半スタート10区野底小学校前の中継地点でそれぞれのチームの選手にタスキを渡し時差スタートになる。今年は楽しみな選手がやってきます。

 まずは仲盛壮大郎(小浜)、昨年北山高校駅伝部で都大路を走り現在順天堂大学でトライアスロンを中心に走っており区間賞争いは、仲盛を筆頭に村松稔(与那国)、本底曜(新栄町)、野底大輔(波照間)、田盛智翔也(平得)、井本優良(西表)、大屋実之(川平)、上原真毅(登野城)、鷹野廉太郎(北部)、三島克彦(真栄里)あたりが区間上位で走ってくるだろう。

 浦底湾から水産研究所の上り坂が勝負の分かれ目、ここからの頑張りによって順位の変動があり監督車からのかけ声も一段と大きくなっていき選手にとって最後の踏ん張りどころ。

 ▶11区(1・6㌔)一般女子

 各選手タスキを受けると1・6㌔と距離が短いだけにおもいっきり全力で駆け抜けていくだろう。今年は、抜きんでた選手がおらず横一線。高校時代駅伝部で活躍した平安名由莉(登野城)、宮島萌(白保)、一般女子の石川めぐみ(真栄里)、仲村緋呂梨(宮良)、佐古花音(大川)、金城友美(北部)あたりが区間賞を目指して僅差の争いになると思われる。

 兄妹でタスキ渡しの井本瑠奈(西表)、親子で仲盛夫美子(小浜)、優勝争いに加わる阿利唯(波照間)、張本美嶺(平得)、三輪千夏(川平)、長山美月(新川)も上位目指してタスキ渡しをしてほしい。

 ▶12区(4・1㌔)中学男子

 さぁ将来を担う若い有望選手が集う華の12区。

 今年も期待する選手が出てきました大仲竜平(波照間)、去る11月に浦添市で行われた全国駅伝大会沖縄県予選会で9分20秒で走り将来が非常に有望な選手であり、前年砂川大河(平得)が樹立した13分45秒を更新する勢いがある。このほかにも負けず劣らず有望な選手が仲盛拓志郎(小浜)、10区から親子3連続のタスキを渡して区間賞も十分に狙える。屋嘉部善行(大川)、中山達大(新川)、砂川大賀(北部)、後呂友紀(登野城)、黒島舜(双葉)、宮良泰賀(新栄町)、砂川堺斗(大浜)、田場裕哉(真栄里)、山下青海(西表)、林晃永(川平)あたりも順位が入れ替わる重要な区間であり、最後まで気を抜かずに頑張ってほしい。

 ▶13区(4・2㌔)30代男子

 レースも中盤に入り、仲盛親子からトップでタスキをもらうと思われる梅田裕也(小浜)、上位争いの登野盛龍(波照間)、続いて上田修(与那国)、岸本恵一(平得)、山下和秀(新栄町)、小熊徹平(真栄里)、大浜幸司(川平)、川辺広和(大浜)、兼城翔太(登野城)、朝倉隆介(北部)、赤嶺丈(白保)、砂川政寛(新川)が上位で通過し順位が激しく入れ替わる区間である。

 スタートしてまもなくすると長い下り坂がありペース配分を間違えると川平集落入り口あたりからの上り坂が厳しくなり、大嵩集落バス停から監督車も付くことができず頼りは自分自身。ここが頑張りどころであり、川平集落住民総出のにぎやかな中継地点に駆け抜けていってほしい。

 ▶14区(3・7㌔)40代男子

 昨年から諸般の交通事情で13区の全選手がゴールした3分後一斉にスタートすることになった。この区間は途中からだらだらとした上り坂が続き我慢比べのコースである。

 県内一周駅伝大会の選手であり昨年区間賞を取った脇園誠(与那国)を中心に田盛信寿(平得)、戸塚健章(真栄里)、久場良也(新栄町)、松山義範(川平)、国仲孝行(波照間)、常田一夫(大浜)、矢吹明雄(北部)、今井聡(宮良)、川尻哲央(西表)らが上位争いをするだろう。

 ヨーン上り坂を走り終えると長い下り坂があり、ここをどう走るかがキーポイントである。思いもよらぬ差がつくことがあり必死になってラストスパートをかけ高校生にタスキを渡してほしい。

 ▶15区(5・6㌔)高校男子

 次々とタスキを受け取り走り出したこの区間はほぼ平たんな走りやすいコースである。このあたりからチームの順位が気になりだし選手も監督車からのかけ声も一段と大きくなりだし富田将史(与那国)、下地諒(川平)、川奈誠(新栄町)、請盛光(真栄里)、上地彪雅(平得)、波照間洋介(大浜)、石仲諒翔(波照間)、與那嶺空(登野城)、吉本大海(小浜)、平良優考(新川)、大城琉(白保)は抜きつ抜かれつの激しいレースになると思われる。

 その中から石仲が頭一つリードしており区間賞をものにするだろう。

 ▶16区(10・4㌔)一般男子

 泣いても笑ってもいよいよアンカー最終区にやってきた。八重山郡を代表する駅伝メンバーのそろい踏み。注目は今年の箱根駅伝山登り5区を走った田島光(波照間)が久しぶりに八重山に帰ってくる。先週の県民体育大会に出場していないのが気になるが、走るなら大いに楽しみであり波照間チームの優勝争いにも加わってくるだろう。

 八重山の選手も平良太祐(大浜)はじめ、三ツ岩森之(与那国)、下地将平(平得)、王滝将弘(新栄町)、小林洋(小浜)、川満晃弘(西表)、仲間正彦(真栄里)とそうそうたるメンバー。60才過ぎても双葉チームのエース区間を走る川上重信(双葉)には若手に交じり全力で頑張ってほしい。

 区間賞争いは、田島光が一歩リードしているが、野呂水の長い上り坂がキーポイントになるかと思われるので、監督車のかけ声とともにチームの順位争いにも最後まで力を振り絞って、チームメートと応援している地域の皆さんの待つ陸上競技場にさっそうと飛び込んでいってほしい。

 前年から10区で前区間の選手からタスキを受け取りスタート、14区は川平集落の中継地点で全チームがゴールした3分後に選手が一斉にスタートとなったが、最近の交通混雑でどうしてもそのようなことをやらないと安全にレースができないということで選手も応援のみなさんもご理解をいただきたい。

 さて私なりに11月29日現在の情報を収集し予想をした結果、1位波照間、僅差で2位与那国、3位平得と続き新栄町、真栄里、川平、小浜、大浜の順位となった。

 

 ■与那国、波照間が優勝争いか【総 合】

 前半宮良長忠・後半兼島英樹が各チームの選手の顔ぶれを見聞しレースを予想した結果。前半・後半通して総合優勝は与那国、2位波照間、3位平得という予想になった。そのあとを真栄里、川平、新栄町が続くものと思われる。

 しかし、当日のメンバー変更も考えられ、とびぬけたチームがおらずちょっとしたブレーキで後方に置いて行かれる可能性もあり、監督車からの叱咤(しった)激励がポイントになりそうだ。また、当日の天候にも考慮し、対策してほしい。

 17チームの選手の健闘と、地域の皆さんの絶大なる応援を期待します。それと最近の観光客の増加は目を見張るものがあり、交通混雑もあちこちで見られ各交差点等で事故のないよう主催者の八重山毎日新聞社と八重山警察署・八重山郡陸上競技協会で幾度となく、どうしたら安全に運営できるかと打ち合わせをし今日まで来ました。

 どうか監督・選手も沿道の皆さんもドライバーの皆さんも共に協力しあい、島々を挙げての伝統あるこの八重山毎日駅伝大会が成功裏にゴールできるように祈っています。


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