石垣島への陸上自衛隊配備計画をめぐり、石垣市住民投票を求める会(金城龍太郎代表)の署名運動に取り組む若者たちの声が、本紙に掲載された▼自衛隊が「なぜ必要か、なぜあの場所か。市長や議員だけで決めるのではなく、みんなが住民投票を通してよく理解した上で意思を示すほうがいい」。配備先の問題には「周辺4地区の声が届かないし、なんだか4地区限定になっている感じ」と島内の温度差を危惧する▼配備先が四カ字や子どもたちが通う学校の近くだったらどうなるか。「もっと身近な事として真剣に考えてくれるのではないか。大切なことだから」と島全体の問題であると訴える▼国が進めることだから、もう決まったことだからと言う意見もある。「なんか石垣島全体にものが言えない空気がある。空気を読み続けていると、間違った方向にいくのではないか。生きづらい島になるのではないか。僕らは弱い立場かもしれないが、いま声を上げないと」との心意気。島の未来を思う心が胸を打つ▼人は常に「時代」と「世代」という二つの枠の中で生きていかねばならず、未来を築く力となる若者たちの思いを「枯れ」させてはならない▼地域の重大な問題に傍観者となっては現状は何も変わらない。大人たちよ!。石垣島の理想の未来を熱く語ろう。(鬚川修)
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